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【男性看護師】どんなニーズがある?給料・年収はいくら?転職時のポイントも解説

年々看護師として働く男性の割合は増えていますが、全体感としてはと少ないのが実情です。実際のところ、男性看護師さんはどのくらいニーズがあるのか、また、給料や年収、収入アップを目指す方法、転職する際に注意すべきポイントについてご紹介します。

男性看護師の需要はある?取り巻く環境について

010年~2020年 男性看護師の割合を表したグラフ:2010年は全体の5.6%。少しずつ増加し、2020年では8.1%となっている。

男性看護師の割合は年々増加しています。2020年時点で男性看護師が占める割合は8.1%。約10万4,000人の男性看護師がいるとされています。

しかし、2020年時点でも全体の1割以下で、看護師は圧倒的に女性の方が多いのが現状です。ただ、男性看護師には男性だからこそのメリットがあるため、今後も男性看護師へのニーズは高まると考えられるでしょう。

実際に男性看護師はどのくらいいる?

あなたの職場に男性看護師はいますか?(2018年)
回答の円グラフ。いる61%、いない32%、現在離職中である7%

年々増加している男性看護師ですが、実際のところどのくらいいるのか気になりますよね。そこで、現場の看護師さんに、「あなたの職場に男性看護師はいますか?」というテーマで、アンケート調査を実施しました。

職場に男性看護師が「いる」と回答した方は61%という結果に。半数以上の職場に男性看護師さんがいるようです。2014年に全国男性看護師会が発足するなど、就業を後押しする運動もあり、男性看護師の認知も少しずつ広まっています。

職場に男性看護師がいて良かったコト!のアンケート結果を見る

男性看護師が求められている理由

  • 力仕事が多い職場への対応
  • さまざまな患者さんのニーズに対応できる
  • 多様な視点を取り入れられる

男性看護師には、どんなニーズがあるのでしょうか。男性看護師が求められる背景について解説します。

力仕事が多い職場への対応

看護師の仕事において、男女問わず力仕事が求められる場面は多くあります。例えば、入院患者さんの入浴介助や体位変換など、体を支えたり持ち上げたりする場面などです。これらの力仕事に加えて、例えば、精神科であれば、抵抗する患者さんへの対応をすることも必要です。こういった力仕事が多くなる職場では男性看護師が重宝される傾向があります。

さまざまな患者さんのニーズに対応できる

「女性特有の悩みを男性には相談しにくい」のと同じように、男性患者さんの中には、女性看護師さんに相談しにくい悩みや相談がある場合があります。そういったときに男性看護師さんがいれば、男性同士で対応することができます。

このように男性・女性双方の看護師がいることで、患者さんの幅広いニーズに対応できるようになります。

多様な視点を取り入れられる

看護師の職場は女性が圧倒的に多いですが、そこに男性の視点が加わることで、多様な意見が交わされ、看護のあり方やサービスなどをより良く変えていくきっかけが生まれるかもしれません。

また、男性の看護師が増え職場の多様性が生まれることで、さまざまな意見を尊重する雰囲気ができ、全員が働きやすく個性を活かしやすい職場になるという効果があると考えられます。多様性がより一層重視される世の中において、さまざまな特性やバックグラウンドをもつスタッフが増えることは良い影響を及ぼすといえるのではないでしょうか。

男性看護師の現場での活躍!3つの実例紹介

  • 場の雰囲気を和ませてくれた
  • 力仕事を率先してこなしてくれた
  • 臨機応変な対応ができた

今後も増えていきそうな男性看護師ですが、現場ではどんな活躍をしているのでしょうか。現役の看護師さんから、職場に男性看護師さんがいて良かったことについて調査したアンケートをもとに、いくつか実例をご紹介します。

場の雰囲気を和ませてくれた

男性がいることによって、女子ならではの密着した人間関係や、派閥的な人間関係が緩和されると思います。 男性は職場の中で群れることをせず、女性の愚痴を上手に聞きながら、さっぱりとした人間関係を保ってくれるので、 群れるのが好きではない男性的な自分としては、ありがたい存在です。 (愛知県・30代)

女性同士の職場では、お互いに気を使いすぎてしまい、ギクシャクした雰囲気になってしまうことも。男性がいるだけで、潤滑油的な役割を果たしてくれ、職場の雰囲気が変わる場合もあるようです。

力仕事を率先してこなしてくれた

寝たきりの患者さまの体重測定では患者さまをお姫様抱っこして体重測定してくれる。(ベッド用の体重計がなかったのです…) (群馬県・30代)

力仕事を率先してこなしてくれるという点も、大きなメリットです。職場によってばらつきはありますが、看護師の仕事では、ほぼ必ず力仕事が発生します。医療機器や車椅子、身体の大きい患者さんの介助の際に心強いという声がありました。

臨機応変な対応ができた

シャイな男性や思春期の男子も入院してくるので、体を拭く際や、トイレ介助などで 男性看護師を希望されることもあるので、居てくれたほうがいいです。暴力行為の患者もいるため、男性看護師に対応してもらっています。 (徳島県・30代・女性)

女性看護師と男性看護師がいることで、患者さんに合わせた臨機応変な看護ができるのもメリットです。思春期の患者さんにとっては、同姓に対応してもらえる方が安心してもらえそうです。

男性看護師の給料・年収はどれくらい?

   
年齢 男性看護師 女性看護師
20~24歳 月収約25万円 年収約346万円 月収約26万円 年収約361万円
25~29歳 月収約29万円 年収約438万円 月収約29万円 年収約428万円
30~34歳 月収約32万円 年収約474万円 月収約29万円 年収約428万円
35~39歳 月収約32万円 年収約487万円 月収約31万円 年収約463万円
40~44歳 月収約35万円 年収約529万円 月収約32万円 年収約484万円
45~49歳 月収約36万円 年収約528万円 月収約35万円 年収約523万円
50~54歳 月収約38万円 年収約562万円 月収約35万円 年収約522万円
55~59歳 月収約34万円 年収約498万円 月収約36万円 年収約544万円
60~64歳 月収約32万円 年収約444万円 月収約33万円 年収約463万円
65~69歳 月収約27万円 年収約422万円 月収約28万円 年収約379万円
70歳~ 月収約26万円 年収約316万円 月収約30万円 年収約389万円

「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、男性看護師と女性看護師の年収には少し差があり、ほとんどの年代において男性のほうがやや高めです。もちろん、勤務する病院によっても差はありますので、参考程度にご覧ください。

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男性看護師が年収をアップさせるための4つの方法

  • スキル/経験を積む
  • 資格を取得する
  • 管理職に就く
  • 転職をする

男性看護師の年収を増やす具体的な方法を4つご紹介します。

スキル/経験を積む

特定の専門分野で経験を積み、スキルを修得することで、現場になくてはならない人材へと成長することができます。責任のある仕事を任されるようになり、それに比例して給料も増えるでしょう。また、多くの職場では勤続年数に応じて基本給が増えるため、長期間同じ職場で働くことでも、年収アップが期待できます。

例えば、整形外科や精神科、介護施設などでは、患者さんのサポートや日常生活の介助などで体力を求められる場面が多く、男性看護師に対するニーズも高いので、長く勤めて経験を積むには適した職場といえるでしょう。

資格を取得する

専門性のある資格を取得することで、より責任ある仕事を行え、職場内でも評価されるようになります。例えば、「救急看護認定看護師」や「集中ケア認定看護師」などの「認定看護師」。「精神看護専門看護師」や「慢性疾患看護専門看護師」などの「専門看護師」の資格は、専門性を高める上で取得しておきたい資格です。

その他にも、介護福祉士や理学療法士などの資格を取得することで、介護の現場でも活躍することができます。看護と介護の両方の知識とスキルを併せ持つならば、これからの高齢化社会においてさまざまな場面で必要とされる人材になるでしょう。

管理職に就く

管理職を目指すことも年収アップの方法です。チームリーダーから看護部長、また、さらに上を目指して経営の立場として働くこともできるでしょう。

管理職として働くと、基本給や賞与が大幅にアップし、年収も高くなります。また、場合によっては夜勤もなくなるため、働きやすさもアップするはずです。

転職をする

給与制度は職場ごとに異なるため、昇給率の違いで、長い目で見た時の給与に差が出てくることがあります。現在の職場で長いキャリアを積んでも年収アップが難しい場合は、転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

男性看護師へのニーズの高まりにともない、転職先の候補も増える傾向にあるといえます。今より良い条件の職場への転職を考えるなら、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

キャリアアップできる職場を探そう

長く働く中で、スキルを磨き、経験を積めれば、看護師としての価値を高めることができます。しかし、教育体制が整っていない、ルーティンワークが多く知識や経験が蓄積されないなど、キャリアアップに向かない職場もあります。年収アップを目指すのであれば、教育体制が整っている職場や、ご自身のキャリアにとって価値のある経験が積めるなどキャリアアップが可能な職場を探すようにしましょう。

現在の職場でキャリアアップが難しいときは、転職も検討できます。専門性を高められ、なおかつ看護師としてのキャリアを高めていける職場を探していきましょう。

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