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看護師が抱えるストレス5つの原因|現役看護師に聞いた解消法と転職ステップ

看護師として働く中で、ストレスを感じた経験のある方は少なくないのではないでしょうか。人間関係や身体的疲労、責任の大きさ、ワークライフバランス、お給料への不満など、ストレスを感じる原因や、看護師さんのストレスの解消法についてみていきましょう。

看護師が抱えるストレスの実態

厚生労働省の「精神障害に関する事案の労災補償状況(令和2年度)」によれば、看護職を含む医療業は「精神障害の労災請求件数の多い職種(中分類)」のうち、第2位と高いことが報告されています。

実際にストレスで精神障害を患う医療従事者は多く、ストレスを抱えている看護師さんは少数派ではないといえます。

看護師が抱えるストレスの5つの原因とは

看護師さんが抱えるストレスはひとつだけではありません。さまざまな重荷が重なっているケースが多くなっています。ストレスの原因を深掘りすると、主に上記の5つに分類することができます。それぞれについて詳しくみていきましょう。

人間関係

「職場の人間関係でストレスを感じているか」

「よく感じる46%」「ときどき感じる47%」「ほぼ感じない」「全く感じない」とストレスを感じていない人はわずか7%

「どの人との関係でストレスを感じているのか」

「上司53%」「先輩51%」と過半数を占めており、「同僚33%」「後輩21%」と続いた

看護師さんのストレスの主な原因のひとつは「人間関係」です。アンケートの結果、90%以上の現役看護師さんが職場でストレスを感じていると答えています。なお、ストレスを感じる相手は上司・先輩が過半数を占めています。

疲労

看護師さんの仕事は、立ち仕事が多く、脚のむくみ、だるさなどの疲労を感じやすいといえるでしょう。また、急な入院や来院など、患者さまありきなので残業が生まれやすい仕事でもあります。

また病院での勤務は交代制勤務が一般的なため、夜勤があることも看護師さんのストレスにつながっています。日勤と夜勤のシフト勤務により、生活リズムが上手く保てず充分に休息が取れないというケースも珍しくありません。

仕事の責任が大きい

医療職は患者様の命を預かる仕事とよく言われるように、看護師は大きな責任を背負っています。医療事故につながるインシデントやミスを避けるため、業務にあたっては細心の注意をはらう必要があります。看護師の業務はプレッシャーがかかるだけでなく、常に緊張感を持っているため精神的に疲労しやすくなります。

ワークライフバランスが取れない

職場にもよりますが、予定していない入院や急変対応が多い急性期の病院などでは看護師さんの仕事は残業が多くなる傾向があり、プライベート時間の確保に響くことがあります。また、職場が人手不足の場合は休みを取りづらかったり、勉強会や委員会活動など、勤務時間外の参加を求められる活動が多い場合、ワークライフバランスの取りにくさにつながる傾向があるようです。

給料が安い

一般的に看護師は給料が高い職業といわれています。しかし前述のように、看護師は人命を預かる仕事。重い責任を伴うなど、決して楽な仕事ではありません。仕事内容に見合う給与でないと感じる看護師さんも多く、ストレスにつながることもあります。

手軽に看護師のストレスを解消する方法

現役看護師の皆さんはどのようにストレスを解消しているのか、具体的な方法を紹介します。

※2017年(新型コロナウイルス流行前)の調査結果です。

寝る

「寝る!疲労回復も兼ねて最適!1日ベッドにいたい!ご飯は出前(笑笑)ダメ人間すぎる。」 (千葉県・20代)

「お風呂に長くはいる。長時間寝る。」 (茨城県・30代)

「映画、ドラマをひたすらみて現実逃避した後ぐっすり寝る」 (鹿児島県・20代)

ストレス解消に効果的ですぐに実行できる方法が「睡眠」です。睡眠をしっかりと取ることで、身体的にも精神的にもリフレッシュすることができます。とくに看護師さんは夜勤などで生活バランスが乱れがちなので、睡眠をしっかりと取るように意識しましょう。

歌う・カラオケに行く

「一人カラオケで2時間歌いまくる!」 (宮城県・50代)

「夜遊びで、カラオケしたり、人と話す」 (岐阜県・40代)

「飲みに行ってカラオケで歌って発散します」 (沖縄県・30代)

大きな声を出すこともストレス発散の良い方法のひとつです。カラオケなどを利用してストレスを発散しましょう。

買い物をする

「なるべくたくさんの種類の野菜と数㎏のお肉を買ってきて作りおきおかずを作りまくる」 (山口県・20代)

「好きなお店の店員と話をする。そこでお勧めの洋服を買う。」 (千葉県・50代)

「服、靴、バッグなどの買い物」 (神奈川県・30代)

買い物をすることもストレス発散になります。好きなものを手に入れることで気分が上がったり、新しく買ったアイテムをどのように使うか想像することもリフレッシュにつながりそうですね。

愚痴

「同僚や友人に愚痴り 飲む!」 (東京都・40代)

「友達に愚痴を聞いてもらいながらお酒飲んでほろ酔いでカラオケ行って歌いまくります!! あと、職場の忘年会等の飲み会の時に冗談のように本音をぶつけてストレス解消します!」 (大阪府・30代)

同僚や友人と愚痴を言い合うことでも、ストレス発散できます。たまには適度に愚痴を吐き出すことで、気持ちを切り替えて前向きな気持ちになり、楽しいことを考える精神的な余裕が生まれてきますよね。

食べる・飲む

「病院から離れた飲み屋でとにかくお酒を飲んで喋って忘れる」 (千葉県・20代)

「楽しい友達とお酒・おいしいものを食べる」 (大阪府・50代)

「やけ酒して美味しいツマミを食べる」 (静岡県・20代)

食べる・飲むことで、ストレス発散するという声も多いです。美味しい食事やお酒を時には一人で、時には気の合う友だちや仲間と楽しむことで、ストレスを忘れてスッキリできますね。

個性的な解消法

「苦手な上司と話す時は心の中で"海は広いな大きいな~"と関係ない歌を歌ってやりすごす。」 (東京都・20代)

「趣味(野菜つくり)で発散。草刈りでカマ振り回してます。」 (福岡県・30代)

「イラっとしたら6秒無心になる」 (静岡県・20代)

「魚をさばいて、骨をきれいに洗って出汁をとるために、骨を割るときかな。」 (奈良県・30代)

ストレスの原因をうまくやり過ごすため心の中で歌ったり、無心になったりと、皆さん工夫をしているようです。趣味でストレス発散するのも良い方法です。料理やガーデニングなら、実生活も豊かになるので一石二鳥ですね。

看護師のストレスを解決する方法

ストレスを発散するのにも限界がありますよね。そんな場合はストレスの原因となる問題を解決する方法を考えましょう。人間関係や働き方に問題がある場合の解決方法としては、以下のような方法がおすすめです3つの方法で解決を目指しましょう。

同期や看護師の友人に相談する

看護師さんの悩みや不満は、同じ看護師さんの方が共感してもらえます。医師や上司、先輩、後輩には言えなくても、友人の看護師さんや同期なら言いやすいので、まずは相談してみましょう。具体的な解決が見つからなくても、話してみることで自分の気持ちや問題点を整理することができます

休みをとる・休職する

しっかりと休養を取らないと心身ともに疲労が溜まります。とくに疲れているときは、ネガティブな思考にもなりがちです。休めるときは疲れが取れるまで休み、リフレッシュしましょう。また、限界だと判断した場合は休職するという選択肢もあります。

異動・転職を検討する

何をストレスに感じているかを見つめ直し、自分が理想とする職場環境と異なるなら異動や転職を検討してみましょう。職場を変え人間関係や労働環境などを一新してみることで、問題を根本的に解決できる場合も多いでしょう。

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看護師がストレスを感じにくい職場とは

ストレス解消のために環境を変えても、新しい職場もストレスフルな環境では意味がありません。職場を選ぶときは、自分がストレスを感じる原因となる要素を避けられる職場かどうかを確認しましょう。具体的には、以下のようなポイントに注目してみましょう。

自分のペースで仕事がしやすい職場

人間関係でのストレスでお悩みの場合、自分のペースで仕事ができる職場を選ぶのがよさそうです。例えば、仕事の進め方を自分でコントロールしやすい訪問看護や、職場環境作りに参加することができるオープニングスタッフとして働く職場は、自分の納得のいく形で仕事をしやすいといえそうです。

残業が少ない職場

残業の多さでストレスを感じている場合、時間外労働が比較的少ない、療養型の病院やリハビリテーション病院での勤務がおすすめです。患者さんは症状が安定して方が中心のため、急変や緊急対応による残業などがほぼありません。また、診療時間がきっちりと決まっているクリニックやデイサービスも適しているでしょう。

子育てに理解がある職場

子育てとの両立でお悩みの場合、子育てに理解のある職場であれば、育児と両立しやすくなります。子育て支援などを行っているのか、託児所や保育所を併設しているのかなども求人サイトや医療機関のホームページで確認しておきましょう。

給与が高めの職場

給与への不満でストレスを感じている場合、給与が高め・手当が充実している職場がおすすめです。仕事内容が現職とあまり変わりがなくても、給与水準は勤務先によってさまざまです。また、お持ちのスキルや資格によってはその分の手当が付く病院もあります。求人サイトを確認する際は、基本給だけでなく、手当の有無や内容まで確認しておきましょう。

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看護師がストレスで転職するときの4つのステップ

ストレスが原因で転職を考えているときは、現状を分析し、丁寧に転職先の情報を調べてから行動に移すことが求められます。上記4つのステップに沿って、慎重に転職を進めていきましょう。

ステップ1 自己分析をする

まず、自分が何にストレスを感じているのか自己分析します。また、業務や働き方に対して譲れない部分と妥協できる部分を書き出してみましょう。書き出した結果から、転職すべきか今一度検討します。

転職すべきか迷う…看護師のやりがいを見直す

ステップ2 軸を作る

転職で大事なのは軸を作ることです。譲れないポイントと重視するポイントをまとめ、ポイントを満たす職場を探しましょう。

例えばワークライフバランスの取れる職場に移っても、給与面の満足感が得られず新しくストレスが生まれることもあります。転職の軸を作り、納得できる職場を見つけるのが大切です。

ステップ3 情報収集を入念に行う

希望する病院・クリニックのことを調べずに転職してしまうと、同じようなストレスをまた抱える可能性もあります。今抱えているストレスの「原因」のない職場を見つけるためにも、転職先に関する情報収集をしっかりと行いましょう。

ステップ4 転職のプロのアドバイスを受ける

候補となる転職先が見つかっても、実際の職場の雰囲気や人間関係までは求人情報だけではなかなか分からないもの。看護師転職サービスは、実際にそこで働いている看護師や働いていた看護師から集めた内部情報を収集している場合が多く、リアルな情報を提供してもらえることがあります。転職を失敗しにくくするためにも、ご自身での情報収集に加えて、看護師転職サービスも上手に使っていろいろな情報を集めるのがおすすめです。

ストレスの原因を分析して転職活動に活かそう

何にストレスを感じているのか、また、何を重視して働くのかについて自己分析すると、自分に合う転職先を見つけやすくなります。看護師転職サービス「ナースではたらこ」では、看護師専門のキャリア・アドバイザーが実際の職場の雰囲気や人間関係まで紹介するので、失敗の少ない転職を実現できます。転職を成功させるためにも、ぜひ問い合わせて検討材料にしてください。

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    看護師は人々の健康を支える、なくてはならない職業です。現場で働く看護師さんが「看護師になってよかった」とやりがいを感じる瞬間についてまとめました。また、やりがいを見いだせないときの対処法についても解説しています。看護師としてのやりがいを感じられず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。職場別に見るやりがいを感じたエピソードのご紹介は、転職を考えている方へも参考となるでしょう。

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