1. 看護師求人 トップ
  2. 転職お役立ち
  3. 看護師の面接で聞かれる7つの質問|逆質問の答え方や事前準備のポイントも解説
転職お役立ち

看護師の面接で聞かれる7つの質問|逆質問の答え方や事前準備のポイントも解説

看護師の転職の面接で、よく聞かれる質問とその回答例をご紹介します。良い回答とNG回答の例や答え方のポイントも掲載しました。また、「何か質問はありますか?」と逆質問を求められた際の質問内容やNGポイントも解説します。採用の決め手となる面接で好印象を与え、ぜひ転職活動を成功させましょう。

看護師の面接で聞かれる7つの質問

OK回答例
カン田カンコと申します。
○○大学を卒業後、都立○○病院の循環器内科にて4年間勤務いたしました。より専門性の高い知識を得るため、循環器専門ナースの資格を取得した後、医療法人○○会○○病院の循環器内科へ転職し、現在に至ります。
私は大学生の頃ボート部でケガをし、2ヶ月にわたり入院した経験があります。患者としての経験から、言い出しづらい患者さんの不安な気持ちに寄り添うことを心がけた看護を実践しています。少しでも「話せて良かった」と思ってもらえるよう、患者さんの表情などからいち早くニーズに気付けるように日々まい進しております。
NG回答例
カン田カンコです。現在、病院の循環器内科で勤務しています。
私の強みは患者さんの不安な気持ちに寄り添う看護です。患者さんが早く元気になれるように頑張ります。

【ポイント】

まずは名前と経歴で自己紹介しましょう。そのあと、看護師としての経験や資格などを簡単に説明します。続いて、どのような看護を実践しているのか、また、何を目指しているのかを具体的にアピールしましょう。その際、エピソードを添えることで言葉に説得力が増します。

患者さんからの言葉や先輩看護師から評価されたこと、プリセプターやリーダーとして得た経験などから、面接でアピールできるエピソードを探してみましょう。

OK回答例
小児科の外来を3年経験し、小児に関する幅広い症例に触れてまいりました。採血や吸入、点滴などの医療行為から、乳児のおむつ替え、年齢や発達にあったプレパレーションが主な仕事内容です。
上手に痛みや症状を説明できない子どもと接することは、言葉だけに頼らず、表情や仕草などから患者さんの状態を探る経験を積み重ねることができました。小児科では患者であるお子さんだけでなく、ご家族へ寄り添うことの大切さも実感してまいりました。今まで得た経験を活かし、貴院の方針や手法を学び、さらに患者さんやご家族の気持ちに寄り添える看護を目指していきたいと考えております。
NG回答例
小児科を3年ほど担当しました。一般的な医療行為や医師の診察補助をしています。

【ポイント】

経歴年数と仕事内容をそのまま伝えるのではなく、何を学んだのか、どんな経験を積み重ねてきたのか、将来的にどのような看護師を目指しているのかを伝えるのがポイントです。面接官も、あなたの考え方や将来に対する思いを理解しやすくなります。

また、新しい知識・技術も取り入れたいという柔軟性も同時にアピールするといいでしょう。新しい職場で、より成長していきたいという前向きな思いを伝えることができます。

OK回答例
現在の職場では長期の入院患者さんと接する機会が多く、緩和ケアについての経験を積みたいと考えておりました。貴院は緩和ケアに早くから取り組まれ、研修や勉強会などの機会も多いとうかがっております。患者さんやご家族の苦痛をやわらげる緩和ケアを学ばせていただき、患者さんへ還元していきたいと考え、応募いたしました。
NG回答例
緩和ケア病棟があるので、志望いたしました。

【ポイント】

志望する理由は、何を挙げても特に問題はありません。しかし、教育体制や志望先の特徴のある分野などについて述べると、向上心があることをアピールできます。その際、ここで働きたい理由を具体的に説明することが大切です。他院にはない魅力があれば、それを伝えましょう。転職先をきちんと調べたうえで志望したことが伝わり、好印象につながります。

OK回答例
以前の職場は和気あいあいとした雰囲気で勤務しておりましたが、症例が限られており、看護師としての成長が実感できずにいました。幅広い知識やより多くの経験を得るために、職場を変えることでスキルアップにつなげたいとと考え、離職を決意しました。
NG回答例
人間関係がうまくいかず、ストレスで体調を崩し、離職しました。

【ポイント】

人間関係が原因で退職を決意する看護師さんも少なくありません。しかし、面接官が退職理由を聞く理由は、入職後、長く働き続けてくれそうな人材かを見極めるためでもあります。嘘の退職理由を伝えることはNGですが、退職の要因が人間関係であった場合でも、ストレートに伝えるのではなく、未来に向けて有意義な転職をしたいというポジティブな印象を与えられるように伝えましょう。

OK回答例
どんな状況でも前向きに考えられる点が長所だと思います。以前の職場では夜勤が多く体調管理が難しかったのですが、おかげで早起きが苦にならないようになり、休日もパワフルに過ごせるようになりました。
短所は多くのことに興味を持ってしまう点だと考えております。子どもに寄り添った看護を実施したいと思い思春期保健相談士の資格の勉強を始めたのですが、年齢に関わらず患者さんの気持ちに寄り添いたいと臨床心理士の勉強も始めました。同時に学ぶには少し大変で、一つずつじっくり始めれば良かったと後悔し、軌道修正したことがあります。
NG回答例
基本的に前向きなところが長所です。短所は多くのことに興味を持つわりに飽きやすいところだと思います。

【ポイント】

長所や短所も、できるだけ具体的なエピソードをつけると説得力が増します。どちらも看護師としての働き方や学び方に関わるエピソードを絡めて紹介するようにしましょう。短所を挙げるときは、看護師や社会人として致命的なもの、例えば「マイナス思考」「記憶力に自信がない」などは避け、短所と言いつつも好ましい印象になるように話すことが大切です。

また、「短所はありません」と言い切ることはNGです。短所がない人はいません。「自己分析ができていない」「質問の意図を理解していない」などの印象を与えてしまう可能性があるため、事前にしっかりと自己分析を行いましょう。

OK回答例
小児科病棟に勤務する中で、日々痛みやつらさを言葉で上手に表現できない子どもの患者さんと接しています。また、患者さんに寄り添うご家族も、患者さんの求めていることが分からずにつらい思いをしていることが伝わってきます。
こういった環境から、医療や看護の知識を身につけると同時に「自分だったらどうして欲しいのか」ということを常に考え行動するようになりました。患者さんが求めていることをいち早く察するよう努め、患者さんとご家族の不安を少しでもやわらげることができる看護を目指しています。
NG回答例
これといった看護観は特にありません。目の前の仕事を全力で頑張るよう努めています。

【ポイント】

今までの経歴や環境からどのようなことを意識して看護をしたいと考えているか、自分の考えをわかりやすく説明しましょう。面接官は「主体的に行動できる人物か」という点にも注目しているので、「言われた仕事をする」といったスタンスでは評価はされにくいでしょう。

OK回答例
入院患者さんへ、朝ごはんの前に食後服用の薬をお渡ししていたのですが、あるとき、患者さんの薬がないと騒ぎになりました。実際には、患者さんが服用する際に手元から滑り、テーブルの下に落ちてしまったという出来事だったのですが、薬を渡すタイミングを見直すきっかけになりました。朝の忙しさから看護師の都合で食事前に薬を配布していましたが、きちんと服用を見届けるためにも服用時に渡すことが大切だということを再認識しました。
NG回答例
入院患者さんの薬がないと騒ぎになったことがあります。

【ポイント】

医療現場で看護師をしていれば一度は経験したことがあるインシデント。しかし、単に「こういう経験があった」と話すのではなく、そのインシデントから何を学んだのかを説明することが大切です。面接官は、問題が起こった際にどう対応できるか、経験から学べる看護師なのかをチェックしています。

看護師の面接での逆質問とは?

面接終盤になると、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。これは、「逆質問」と言われ、面接官がこの質問をするにはいくつかの理由があります。

  • 入職後のミスマッチを防ぐため
  • 積極的な質問があるかどうかで、志望意欲を見極めるため
  • コミュニケーション能力を知るため
  • 職場との相性を確かめるため

「逆質問」は疑問点の解消だけでなく、自由に自分をアピールできるチャンスでもあります。上記の理由から「特にありません」という回答は避け、事前に逆質問をいくつか準備しておきましょう。

逆質問の具体例

  • 入職までのあいだに、事前に準備すべきことはありますか?
  • 各部署の看護師の人数やチーム編成はどのようになっていますか?
  • 入職後、研修会や勉強会には具体的にどのような内容のものがありますか?

【ポイント】

調べればわかることを逆質問するのは控えましょう。給与や残業時間などについて質問することもNGです。働きたい意欲から気になることは当然ですが、仕事内容より待遇面で判断しているという印象を与えかねません。また、逆質問をするうえでは、なぜ知りたいかについても簡単に付け加えることができると好印象です。

面接前に準備しておくべき4つのこと

落ち着いて面接を受けるためにも、事前の準備は大切です。準備をしておくべきポイントをご紹介しますので、しっかり時間をつくり入念に準備しましょう。

志望先の病院や施設の情報を調べる

面接を受ける病院や施設については、ホームページなどを使いしっかりと下調べしておきましょう。いくつか施設を訪問してみると、ホームページの情報だけではわからないところも見えてきます。逆質問のアイデアが浮かぶ良い機会になるので、一度足を運んでみることをおすすめします。

自分の考えをまとめる

志望動機や長所、短所などは聞かれることが多い質問です。あらかじめ答えを準備しておき、オリジナルのエピソードを加えて自分の言葉で話せるようにしておきましょう。また、履歴書で記載した職歴や志望動機などと矛盾がないかも確認しておきます。

必要なものを用意する

  • 応募書類(履歴書、職務経歴書、封筒など)
  • 筆記用具
  • メモ帳
  • 印鑑
  • その他指定されたもの

面接当日に慌てることがないよう、必ず前日までに用意しておきましょう。電車やバスなどの公共交通機関は遅れることもあるので、1、2本早い便に乗れるよう、余裕をもって出発しましょう。

服装や身だしなみを整える

ポイント
服装
  • 白いシャツ
  • 紺かグレー、黒などのスーツが基本
髪型
  • 手入れをし、長い髪はまとめる
  • 髪色もナチュラルな印象が好ましい
メイク
  • ナチュラルメイクが基本
  • 清潔感を重視すること
バッグ
  • 自立する黒か紺、グレーのもの
  • A4サイズが無理なく入ること
  • ローヒールのパンプス
  • 黒や紺でシンプルなデザインのもの
アクセサリー
  • シンプルな腕時計程度

面接時の服装・身だしなみについて詳しくはこちら

ていねいな準備で面接を成功させよう

どの病院でも、面接で聞かれる質問の内容はある程度共通しています。ていねいに準備をして、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。また、志望する職場について事前に情報を集め、研究することも大切です。求人サイトで紹介されている職場情報なども活用して、入念に準備を進めていきましょう。

面接の流れやマナーについて詳しくはこちら

面接対策マニュアル一覧

転職をお考えの看護師さんへ

「ナースではたらこ」は日本最大級の求人情報を掲載!あなたの条件を
満たす求人がきっと見つかります!