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看護師さんのための面接マニュアル

【例文あり】看護観とは?面接での回答の組み立て方や、考え方のポイントを解説

看護師さんが転職する際の面接で、「あなたはどんな看護観をお持ちですか?」と聞かれることがあります。そもそも看護観とは何なのか、また、どのように答えるのがよいのかポイントについてまとめました。例文もご紹介しますので、看護観について質問された際、スムーズに回答できるよう練習しておきましょう。

看護観とは

看護観とは、「看護師として大切にしていること」「看護師として患者さまにどのような看護を行いたいか」についての考えを指します。看護師として抱いているモットー、経験で培われた看護に対する思いなども看護観に含まれるでしょう。

看護への考え方は接し方や行動に反映されるため、自身の看護観について考えること・問うことが重視されています。

面接や応募書類などで看護観を聞かれる理由

看護観は、採用面接において、採用・不採用を左右する重要な判断材料です。面接官は看護観を尋ねることで、「仕事(看護)をする目的」「どのような看護をしたいか」「看護師としてのポリシー」を理解し、志望者の人柄や、看護師としての実力、のびしろを把握したいと考えています。

面接で自分の魅力を存分にアピールするためにも、看護観について今一度考え、自分なりの考えをスムーズに述べられるようにしておきましょう。

看護観を語る際の構成

看護観について話すときには、端的に看護観を述べるだけでなく、なぜそのような看護観を持つに至ったのか、体験やエピソードを交えて話す必要があります。聞き手がわかりやすいように、1分程度で話せるようにまとめておきましょう。

1.結論

最初に結論として、自分の看護観を端的にまとめて述べます。結論から話しはじめることで、より一層相手に伝わりやすくなります。

【例】
「私は患者さまの言葉にできないニーズをくみ取り、その方が求める適切な看護を提供することを重視しています。」

2.体験・エピソード

結論を述べた後で、結論にまつわる体験・エピソードを述べます。長くなりがちなパートなので簡潔にまとめることを意識しましょう。

【例】
「大学での実習の際、患者さまの耳につけたイヤホンがずれていることに気付き、そっと手直ししました。そのとき、とても嬉しそうな顔をしてくださり、看護というのは単に必要なケアをするだけではなく、患者さまの気持ちに寄り添うことだと気付きました。」

3.意欲・今後の展望

看護観を基に仕事に対する意欲や、今後どういった看護を行っていきたいかを最後に述べます。将来に向けた意思と姿勢を示すことが大切です。

【例】
  • 「患者さまのニーズを察する力を磨き、患者さまに寄り添う看護を実践します。」
  • 「自分の持つ看護観を念頭に置き、自己研鑽しながら業務にあたります。」

看護観を組み立てるポイント

面接の際に看護観についてスムーズに答えるためには、事前に準備しておくことが大切です。看護観は自分本位ではなく患者さまを優先させたもの、また、一貫性があることが求められます。看護観を組み立てるためのポイントを4つ紹介します。

自分の看護観と志望先の理念をすり合わせる

確固たる看護観を持つことは大切ですが、その伝え方や表現は志望先の理念に沿ったものにしましょう。例えば「患者さまの気持ちに寄り添った看護をしたい」という看護観を持っていても、どの場面でも同じ表現で語ってしまうと伝わりづらいことがあります。

体験やエピソードを選ぶ際に、看護観と志望先の理念をすり合わせることを意識すると、より採用担当者に響きやすくなります。志望先の理念をよく理解するためには、病院・施設を念入りに研究しておきましょう。

主体的に考え、自分らしさを表現する

看護観に正解はありません。「自分にとっての看護とは何か」を考え、自分の言葉で説明しましょう。一般的な「看護師としてあるべき姿」といった当たり障りのない内容だけでは「あまり深く考えていない」と判断されてしまうこともあります。

看護観は十人十色です。転職の際にはその人がどんな価値観を持っているか、その職場に合うかどうか、採用担当者が見極めるべきポイントです。自分の考えをしっかりと伝えることができる看護観は大きなアピールになるでしょう。

自分本位にならず、患者さまを最優先して考える

看護観は「患者さまの望むことをどう実現するのか」を考えるためにあります。そもそも看護は患者さまを支援するのが目的なので、患者さまを主体として最優先に考えることを忘れないようにするのが重要です。

看護師として自分がどうしたいかという点も大切ですが、理想の看護師像を追うあまり本末転倒にならないよう注意しましょう。

内容を一貫させ、趣旨を明確にする

看護観を述べるときは、結論と理由、体験・エピソードの内容がきちんとつながるように話します。聞く人に趣旨が伝わりやすいように、話す内容を十分に吟味してじっくり練りなおし、話し方の練習も行いましょう。

最初に述べた結論と、その後に続く理由や体験・エピソード、今後の展望のつながりが不自然だと、採用担当者には伝わりません。できれば家族や友人に聞いてもらい、一貫性があるか客観的にチェックしてもらいましょう。

志望先の理念別 看護観の例文

志望先の理念に合わせて看護観を話す際、どのようなエピソードや体験を付け加えたらよいか、具体的な例文を紹介します。

「対応力」がキーワードとなる看護観のエピソード例文

例えば食事をこぼしてしまった、服薬を忘れてしまったなど、患者さまが気まずい思いをしたときこそ、患者さまをフォローする意味を込めて笑顔での対応を行う必要があると思います。常に患者さまの気持ちに沿った対応を実現するため、プロの看護師として対応力を鍛え、その場に応じできることを常に考え形にしていきたいと考えています。

「生涯学習」がキーワードとなる看護観のエピソード例文

治療を必要としている患者さまは、身体の痛みや気持ちの落ち込みなどが先立ち、生活の中で笑顔になることが少ないと考えられます。しかし、笑顔になることで、気持ちが前向きになったり希望を持って治療に取り組んだりできるようになるのも事実です。患者さまから笑顔を引き出す方法を生涯学習という形で学びながら、日々の看護を通じ実践していきたいと考えています。

「寄り添い」がキーワードとなる看護観のエピソード例文

看護の基本は患者さまに寄り添うこと、とよく言われますが、私が考える「寄り添う」とは、患者さまが何を考えているのか、何を望んでいるのかを深く観察して的確に察知し、応えていくことだと思います。そのために、日頃業務に追われてしまいがちだからこそ気持ちに余裕を持つことを心がけ、患者さま本位で行動するスタンスを保ち、患者さまの満足と笑顔を引き出していければと考えています。

看護観について今一度考えてみよう

看護観を持って主体的な看護を行うことは、看護師にとって大切です。志望先の面接で看護観を聞かれたときに自分の思いを言葉として表現するだけでなく、看護師としての指針を見失わないためにも、普段からときどき立ち止まって、看護観について考えておくようにしましょう。

看護観の根拠となるエピソードや体験は、志望先の理念に基づいたものを選ぶようにします。丁寧に転職希望先の研究を行い、理念を理解するように努めましょう。

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