看護師さんが職場に求める「働き方改革」とは

アンケートの結果「柔軟なシフト・働き方」を求める方がもっとも多く58％、
次いで有給消化率の向上が51%、長時間労働の改善が46％となりました。
それでは、上記それぞれの施策を求める理由について、詳しく見ていきましょう。

その１.柔軟なシフト・働き方

「子どもや親の介護など働く時間が限られると求人がぐっと少なくなるから。短時間でも働きたい人は多いと思う。」
（神奈川県・40代）

「子育てしている方も多いため、同じ8時間でも9-17時固定ではなく変動制にしてほしいから。」
（埼玉県・30代）

「自分の好きな時に、働きたい。夜勤はしたくない。ジムに行く時間を確保したい。」
（三重県・20代）

「個人の生活スタイルや環境に合わせ、フレックスタイムで働けたらと思います。」
（岡山県・40代）

「現在パートだが、雇用保険に入らなくていい時間までしか勤務できない。」
（福岡県・40代）

「育休明けのほんの限られた期間だけでなく、小さい子どもがいる方には時短勤務の選択肢を与えてほしい(子どもが就学するまでは10-16時の勤務など)。」
（和歌山県・20代）

「同級生などは、土日の休みが多く一緒にランチなどができないことが多い。」
（千葉県・40代）

子育てや介護など、自分の生活スタイルに合わせて、柔軟な勤務時間で働きたい、
という意見がもっとも多く集まりました。
働きたいのに、勤務時間が合わずあきらめる、というケースが多い表れともいえそうです。

その２.有給消化率の向上

「多少忙しく残業が続いたとしても有給が使えれば頑張れるから。」
（神奈川県・40代）

「人材不足もあり、なかなか有休消化ができない、取り辛い現状があるため。」
（東京都・30代）

「毎年ほぼ使わず消えていくだけだから。買い取ってほしい。」
（千葉県・30代）

「5年弱勤めているが有給はないのでできれば待遇が変わってほしい。」
（神奈川県・30代）

「これまで3つほどの病院に務めたが、どこの病院もほぼ有給消化されず、また取得できなかった分お金で払われることなく、納得できていないため。」
（東京都・30代）

残念ながら現状では有給取得は難しいため、有給消化率を改善してほしい、という声が集まりました。
また、人員不足で休めないのであれば、せめて有給の買い取り制度がほしい！という意見も。

その３.長時間労働の改善

「残業が多い。時間外の勉強会が多いので余計、残業が多くなる。」
（千葉県・50代）

「夜勤の勤務時間が長すぎるため、勤務時間を考慮してほしい。」
（神奈川県・30代）

「日勤だと半日以上病院にいる。残業代は出るので問題ないが、せめて19時には帰りたい。」
（福島県・30代）

「ノー残業デーが月1しかないので、毎週作ってほしい。」
（兵庫県・30代）

「残業が増えすぎると、頭が働かず悪循環であるため。」
（山形県・20代）

多く寄せられたのは、残業が多く、その結果、長時間労働をしている現状を改善してほしい、という声でした。
また、夜勤シフトの勤務時間が長さを挙げた方もいました。
長時間勤務は、心身への悪影響や、効率の低下など、さまざまな弊害につながるもの。
一刻も早い改善が必要といえそうですね。

その4.パート・アルバイトの処遇改善

「責任が重いのは常勤もパートも同じなのに、パートの方がペイが安いから。」
（神奈川県・40代）

「パートでも育休、産休がほしい！ボーナスもほしい。」
（熊本県・20代）

「同じ仕事でもパートになると待遇が違うため。」
（静岡県・40代）

「給料が働きに見合わない気がするため、より働きやすい環境や待遇があれば嬉しい。」
（宮城県・20代）

「賞与や昇給もないので、そういう部分では働きがいがない。」
（神奈川県・30代）

「パートでも資格手当や、住宅手当などの各種手当がちゃんと出るようにしてほしい。」
（神奈川県・40代）

常勤もパートも責任の重さは同じなのに、待遇面では常勤が優遇される現状を見直してほしい
という意見でした。 働ける時間が限られるパート勤務でも、手当や賞与が出たり
昇給が見込めるようになれば、 やりがいや働く意欲につながりますよね。
また、生活と仕事の両立にもつながりそうです。

今回の結果では勤務シフトに関する改善を求める方が多い結果となりました。
それぞれの事情に合わせた柔軟なシフトがある、看護師さんが働きやすい職場が
今後どんどん増えていくといいですね。

以上、働き方改革についてのアンケートでした。

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