へき地医療を打診されたらどうする?
都会で働く以外にも、へき地で働く選択肢もありますよね。今回は「もしへき地医療を打診されたらどうするか」についてのアンケート結果を発表します!
Q1.へき地医療に興味はありますか?
アンケートの結果「へき地医療に興味はない」と回答した方が70%と、
興味がある人より多い結果となりました。
都会に住んでいる人は特に、へき地について知る機会が少ないため、
興味が湧きづらいのかもしれません。
続いて、もしへき地医療に配属を打診されたらどうするか聞いてみました。
Q2.へき地医療に配属を打診されたらあなたはどうしますか?
へき地医療に配属を打診された場合、断るという人の方が多く、
60%という結果になりましたが、行く・短期なら行く派は
合わせて40%と、大きな差はないようです。
そして、中にはあまり興味がなくても、短期であれば、行ってもいいという人もいるようです。
それでは、なぜその答えを選んだのか、それぞれの理由を見ていきましょう。
断る派 その1.お子さんがいるため
「子どもが小さいため、へき地など行くのは現実的に難しい。」
(福岡県・30代)「子どもが大きくなるまでは移動はできないから。」
(神奈川県・40代)「1度は経験してみたいが、もう子どもがいるし現実的に考えて無理。」
(三重県・30代)「まだ子どもが1歳なので、住む環境を変えられない。」
(福岡県・30代)「シングルマザーで子どもを育てているため、行きたくても行ける環境ではない。」
(福岡県・30代)「現状では子どもも小さく無理がある。今の生活を崩したくないため。」
(静岡県・30代)
子育て中に、引っ越しなどで環境を変えることはなかなか難しいですよね。
興味があると思っている場合でも、現実的に無理という意見が集まりました。
断る派 その2.へき地に抵抗があるから
「便利な生活から離れたくない。へき地では知り合いも友達もいないのでさみしい。」
(千葉県・20代)「ひとりで知らないところで働くのが怖いので、地方には行きたくない。」
(茨城県・30代)「やりがいはありそうだが、土地に馴染めるか分からない。」
(神奈川県・30代)「特別興味もないし、都会でずっと働きたい希望があるため。」
(東京都・30代)「医療設備や環境に不安があるため。看護を行うにはある程度の環境は必要だと思うから。」
(鹿児島県・30代)
へき地だけでなく、住み慣れた環境から離れ、新しい場所に行くというのは勇気がいることですよね。
その他にも、都会で働きたいという意思がある意見や、へき地では医療設備に不安を感じるという意見がありました。
短期なら行く派 その1.経験を積みたいから
「それも経験だと思うので。スキルアップになるのなら勉強したい。」
(長野県・20代)「自分自身のスキルの向上になり自分自身のレベルが上がるから。」
(岐阜県・30代)「いろんな地方へ行きその土地柄の地域医療を学びたい。」
(兵庫県・30代)「経験という意味で。家族もいるので長期は不可。」
(京都府・50代)「いろんな経験をしたいから。短期なら行ってみてもいい。」
(埼玉県・30代)
短期なら行くという人の中では、ずっと同じ場所では学べない、
その土地の地域医療などに触れる機会がへき地にはあるので、経験を積むために行っても良いと思うようです!
短期なら行く派 その2.へき地医療に興味や意義を感じるから
「友人が父島で働いていたが、看護師が保健師並みの保健指導を行っていたので大変そうだったが興味はある。」
(東京都・30代)「人の助けができるなら。家族がいるので長期は無理ですが短期ならいきたい。」
(広島県・30代)「医療格差をなくす必要があり、そのために貢献したい。」
(秋田県・30代)「予防医療に興味があり、へき地にその大切さを広めたい。」
(沖縄県・30代)「必要とされている人の力になりたいと考えているから。」
(大阪府・40代)「そこの地域で手助けとなるなら行くことも考える。」
(埼玉県・20代)
都会のように、医療が進んでいない印象のあるへき地に対して、
そこに住んでいる人たちが、安心して暮らせるような環境の手助けをしたいと思う回答がありました。
それでは、短期に限らず打診されたら行くと回答された人は、どのような思いがあるのでしょうか?
行く派
「へき地医療こそ、医療の原点だと思う。しっかりと過疎地域を支えられなくて何が医療かと思います。」
(千葉県・40代)「以前に離島医療に携わっていたので、また行きたいと思っている。」
(千葉県・30代)「家族とは離れたくないが、今まで経験したことのない環境で働けるから。へき地の現状も知れるから。」
(東京都・40代)「自分の実家もへき地にあるから辞令が出ても行くと思う。」
(京都府・40代)「友人が住んでいたところが無医村で、となり村まで1時間近く車で行かなければならない環境だった。 おばあさんの自宅での看取りを経験させてもらい、不便さを痛感したから。」
(岡山県・40代)
へき地に自分が住んでいた・家族がいるというように、へき地に関わる機会が多い人は特に、
へき地医療で得られる経験や社会貢献などを考え、行っても良いと考えているようです。
不便さも多いへき地ですが、そこに住んでる人たちを支えたいという強い気持ちの回答が多く見られました。
都会で働いていると、なかなかへき地に関心を持ちづらいかもしれませんが、
看護師として、たくさんの人を支えたいという気持ちは、都会でもへき地でも変わらないのでしょうか?
以上、へき地医療に対するアンケートでした。
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2018年6月1日実施 有効回答数200件