【2023年最新版】看護師の時給相場はいくら?時給アップの方法や正職員給与を時給に換算してご紹介
更新日 2023/6/26
パートやアルバイトの非常勤看護師として働く場合、給与は時給で算出されます。看護師の時給相場はどのくらいなのか、他の仕事と比べてどうなのかを解説します。また、時給に換算した正職員の給与もご紹介します。正職員として働く場合も、時給に換算した相場を知っておくと転職先や就職先を選ぶ目安になります。ぜひ参考にしてください。
看護師パート・アルバイトの平均時給
職種 | 平均時給 |
---|---|
正看護師 | 1,817円 |
准看護師 | 1,591円 |
厚生労働省の調査によると、准看護師と正看護師の平均時給は上記の通りです。短時間労働者全体の平均時給は1,367円のため、各職種のパート・アルバイトの中で看護師の時給は比較的高いといえるでしょう。
施設の規模別・看護師の平均時給ランキング
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規模1000人以上2,049円
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規模10~99人1,863円
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規模100~999人1,693円
施設の規模によって平均時給に差がみられます。規模が大きいと時給は高額になりますが、小~中規模の施設でも高額な場合もあります。この理由としては、美容整形外科や美容皮膚科、不妊治療クリニックなど、保険適用外の施術を行うクリニックが含まれていることが考えられます。
看護師の時給を決める要素とは
看護師さんの時給は個人能力だけでなく。業種・職種や地域によっても変化します。それぞれの詳細についてみていきましょう。
個人の経験や能力
看護師さんの時給は、個人の経験や能力によっても異なります。同じ医療機関に勤務をしていても、「経験豊富でスキルが高い看護師さん」と「経験年数が短くスキルが積めていない看護師さん」では時給に差があるのが一般的です。10円、100円程度の違いでも1ヶ月、1年となると大きな差を生みます。
業種・職種による賃金階級
「正看護師」か「准看護師」かでも、時給は異なります。また、職場内でどのような立場を任されるのかによっても時給は変わります。管理業務や主任・リーダー的な立場になると、時給も高額になるでしょう。
その他にも、クリニックでは診療科によって時給に大きな差があることも珍しくありません。保険適用外の施術や処置を扱う美容クリニックや不妊治療を行うクリニックでは、時給が高額なこともあります。
働いている地域の給与水準
地域によっても看護師の時給は大きく異なります。例えば東京や大阪などの都市部では、給与水準が高い傾向にあります。転職先を探すときは、少し地域を広げるだけでも高時給の案件が見つかりやすくなるでしょう。
看護師の時給をアップさせる方法5選
看護師の仕事は職場や働き方によっても時給が異なるため、選び方次第で時給を大幅にアップさせることが可能です。時給アップにつながる5つの方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
夜勤ありまたは夜勤専従の看護師になる
「夜勤あり」もしくは「夜勤専従」の求人は、「日勤のみ」よりも時給が高い傾向にあります。体力的・条件的に不安要素がなければ、夜勤や夜勤専従の仕事も視野に入れて探してみましょう。
とはいえ、ご家族がいる場合は、ご家族からの理解を得られるかについても考慮する必要があります。時給だけでなく家庭生活とのバランスも考えて、自分に合う職場を探していきましょう。
平均時給の高い病院で勤務する
大学病院や国公立の医療機関などの大規模病院では、時給が高額になることがあります。また、パートでも利用できる福利厚生があるだけでなく、病院によっては手当の種類や金額も充実しているので、満足度の高い働き方ができるでしょう。
一方で、小規模クリニックでも高時給で働ける場合があります。とくに、美容整形外科やレディースクリニックの中には高時給求人があります。
訪問看護師になる
昨今の社会的な在宅療養推進の流れを受け、訪問看護師の需要が高まっています。そのため新しく開設される訪問看護ステーションも多く、求人数が多いという特徴があります。訪問看護師は比較的時給が高いことが多いので、高時給を狙う方にもおすすめです。
訪問看護は基本的に看護師1人で訪問するため、看護師としての豊富な経験や看護スキルが必要とされるイメージがありますが、最近は研修・サポートが充実している訪問看護ステーションも増えてきているので、ベテランや経験者でなくても訪問看護に挑戦しやすくなっているといえます。
准看護師から正看護師になる
正看護師と准看護師では、正看護師の方が高時給の傾向があります。現在、准看護師である場合は、正看護師を目指すことで時給アップを望むことができるでしょう。
正看護師になるためには国家資格である看護師免許の取得が必要です。看護師免許取得のためには、准看護師から正看護師を目指す看護専門学校の2年課程(全日制・定時制)や通信制で勉強した上で、看護師国家試験に合格する必要があります。通学する場合はその間の仕事が難しくなる場合があるので、キャリアプランを考えた上で資格取得について検討しましょう。
正職員として働く
子育てや家庭の都合などの理由で、パートという形で働いている看護師さんは多いのではないでしょうか。しかし、常勤でも、育児や家事と両立可能な職場もあります。給与アップを目指すのであれば、正職員として働くことも視野に入れてみてください。
正職員は、「給与が高くなる」だけでなく、「賞与や退職金がもらえる」「福利厚生を利用できる」といったメリットがあります。ご自身が勤務可能な条件を改めて整理し、正職員として働ける職場がないか、または、まずはパートからのスタートでも、将来的に常勤への転換が可能な職場がないか、検討してみてはいかがでしょうか。
専門のキャリア・アドバイザーに相談してみましょう!
「ナースではたらこ」では、働き方について専門アドバイザーがご相談に乗ります。パートやアルバイトとして働くのが良いのか、それとも正職員としてフルタイムで働くのが良いのか、また、仕事と家庭生活を両立するためのコツなど、看護師さんのご状況に合わせてアドバイスいたします。
正職員の正看護師・准看護師を時給換算した場合
職種 | 平均年収(時給換算時) |
---|---|
正看護師 | 508.1万円(2,582円) |
准看護師 | 418.2万円(2,138円) |
※時給換算時の金額=〔平均年収÷12〕÷平均実労働時間で算出
出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」職種 第1表をもとにナースではたらこ作成
正職員として働く場合の年収を時給に換算すると、「正看護師は約2,600円」、「准看護師は約2,100円」となります。パートやアルバイトの時給と比べると、500円以上も高額になります。1日8時間働けば4,000円、1ヶ月160時間働けば80,000円もの違いになるので、効率の良い働き方を実現できます。
収入アップを希望するなら正職員がおすすめ
収入アップを検討しているのであれば、正職員への転職を考えてみましょう。職場によっては院内保育園などを設置して、育児との両立をサポートしているところもあります。また、時短勤務を利用できる職場や、日勤のみが可能な職場もあるので、自分に合う働き方で給与アップを実現できることもあります。
時給アップを目指すなら効率よく働ける職場を見つけよう
パートやアルバイトとして働く看護師さんの時給は、スキルや職場などによって異なります。訪問看護ステーションや美容整形外科、不妊治療クリニックなどは高時給の可能性があるので、ぜひチェックしてみてください。また、夜勤専従として働くことや、平均時給が高い地域で働くことも、時給アップのポイントです。
自分に合う働き方や職場のお悩みは、ぜひ「ナースではたらこ」にご相談ください。ご希望の条件と照らし合わせて適した働き方や職場をご紹介いたします。また、案件の見分け方などについてもアドバイスできますので、より希望に合う仕事を見つけやすくなるでしょう。お気軽にお問い合わせください。
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