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看護師さんのためのお仕事レポート

精神科看護師になるには?仕事内容や役割、役立つ資格と向いている人など徹底解説

精神科看護師は、患者さんがその人らしく生活できるように支援する仕事です。看護師や准看護師の免許さえあれば仕事に就くことはできますが、精神科認定看護師の資格を保有していると転職に有利になることがあります。精神科の看護師にはどのような人が向いているのか、また、求人を見るポイントについても解説します。

精神科看護の特徴

精神科看護の患者さんは、精神的に援助を必要としている人です。統合失調症をはじめ、双極性障がい、てんかん、不安障がいなどを抱えている方のケアを行い、その人らしい生活ができるようにサポートします。一般病棟の看護師と比較すると医療処置は少な目で、患者さんとのコミュニケーションによる心理ケア・医師の補助が中心業務となります。

精神科看護師が求められる背景と期待される役割

「傷病別の医療機関にかかっている患者数の年次推移」を表したグラフ。平成20年の調査で精神疾患の患者数は323万人であり、平成8年の218万人から12年で1.5倍増加したことになる。次いで増加幅の高い悪性新生物患者、糖尿病患者が1.1倍であることから精神疾患は国内で広くかかわる疾患となっていることがわかる。

ストレスにより、メンタルヘルスに問題を抱える人も増加の傾向にあります。実際に、平成20年の精神科の外来患者数は290万人でしたが、平成29年には389万人と約100万人も増えています。うつ病や統合失調症、依存症などに悩まされる人も多く、今後も精神科、そして精神科看護師へのニーズは高まると考えられるでしょう。

精神科看護師になるために必要なスキル・資格

必要な資格 看護師免許または准看護師免許
役立つ資格 精神科認定看護師

精神科看護師になるために必要な条件は、看護師免許または准看護師免許を持っていることですが、スキルアップを目指すなら、精神科認定看護師の取得を目指すことができます。

精神科看護師の仕事内容

精神科では医師の医療行為の補助以外にも、看護師が積極的に関わることができる業務が幅広くあります。主な仕事内容を紹介します。

傾聴による心のケア

患者さんの話を傾聴することは、精神科看護師のメインの仕事でもあります。治療がスムーズに行われるためにも、日ごろからの心のケアが大切です。

医師の診療補助

精神科の医師が診察をする際に同席し、患者さんの言動や表情を観察します。また、入院している患者さんであれば、普段の生活もよく観察し、訴えをわかりやすく医師に伝えることもあります。検体の採取や検査の準備、バイタルチェックなども行います。

与薬

精神科の患者さんは薬物療法が治療の中心となる場合が多いので、与薬は大切な仕事のひとつです。単に薬を渡すだけでなく、嚥下まで確認します。

アセスメント

患者さんの様子をよく観察し、異変があったらすぐに医師に報告します。素早く対応することで、患者さんの生きやすさを守ることにもなります。

セルフケア介助

患者さんのセルフケアのレベルに合わせて、介助を行います。清潔観念への援助が必要な患者さんにはシャワーや歯磨きを実施する声がけをします。また、金銭の管理が困難な患者さんのお金の管理や、飲水の制限がある患者さんには水や飲むペースの管理も行います。

レクリエーションの企画・実施

患者さんの社会活動の参加や、体力向上の目的でリクリエーションを実施します。運動系・クイズ系・作業療法系などの種類から、患者さんが飽きずに、治療や生活によい刺激を与えられるようなプログラムを企画します。

精神科看護師のイメージと実態

精神科看護師の仕事に対して「ストレスが多そう」「閉鎖的なのではないか」などマイナスなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、近年では開放的な病棟も増えてきています。精神科看護師のイメージと実態の違いについて解説します。

閉鎖的な印象がある

精神科の病棟・病院に対しては、閉鎖的で暗いイメージが持たれがちですが、実際は明るく開放的な雰囲気を感じるところが多く存在します。効果的な薬物も開発され、患者さんの生活のしやすさ、周囲の対応のしやすさが向上しています。また、うつ症状などを感じたときは気軽に精神科クリニックを受診する流れも生まれてきており、精神科は身近な存在になりつつあります。

怖い患者さんが多そう

病院ごとに対応ルールが定められ、看護師などのスタッフが不安を感じずに患者さんの対応ができるよう工夫がされています。例えば「症状によって攻撃的な行動に出てしまう患者さんには必ず複数の看護師で対応する」などのルールが設けられています。

看護の仕事が少なそう

精神科は他の診療科と比べると医療行為は少ないです。しかし、服薬管理や傾聴、日々の生活の援助など、看護師が求められる場面は数多くあります。また、病院によっては、看護師がメインとなって、退院支援のために日常生活のシミュレーションなども実施しています。

未経験だとハードルが高そう

病院の中には、精神科経験のない看護師さん向けに、フォロー体制を整え、勉強会や研修などを通して知識を増やせるようにサポートしています。不安のある方は、未経験者に対する体制が整えられている医療機関を選ぶようにしましょう。

子育てとの両立が難しそう

精神科は緊急の入院や急変などがあまりなく基本的に残業が少ないので、プライベートと仕事を両立しやすい環境といえます。育児や介護など、家庭との両立をしながら精神科の看護師として働く方は少なくありません。

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精神科看護師として働く魅力

精神科看護の需要は増しており、今後も求人数は増加することが考えられます。精神科看護師の魅力的なポイントをご紹介します。

患者さん一人ひとりに寄り添える

精神科は、外科的処置や緊急対応を求められることが比較的少ない診療科です。そのため、患者さん一人ひとりに寄り添って、サポートすることができます。

患者さんの回復過程や笑顔を見られる

薬物療法などにより、目に見えて状態がよくなる患者さんも多く少なくありません。患者さんの回復過程や笑顔を見る機会が多いのも、精神科の魅力です。

患者さんの容態急変が少ない

適切に薬物療法を実施することで、症状が落ち着き、患者さんのQOLが向上します。容態が急変することも少ないので、落ち着いた看護を提供できます。

専門スキルを向上できる

医療処置が少ないなど、他の診療科とは異なる特徴を持つ診療科です。専門性を身につけたい看護師に適した職場といえます。

残業が少ない傾向にある

精神科は残業がほとんどないため、育児や家事と両立しやすい環境です。子育て中の方にも適しています。

精神科看護師に向いている人

  • 性格がおおらかな人
  • 話すのが好きな人
  • 人の心の動きに興味がある人
  • 余裕をもってじっくり看護したい人
  • 体力がある人
  • 根気強い人
  • プライベートと両立させたい人

精神科では患者さんとコミュニケーションを取る機会が多いです。そのため、話すことが好きで、性格がおおらか、人の心に興味を持てる看護師が求められています。また、患者さんによっては入浴などの日常生活の介助が必要なため、体力も求められるでしょう。

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精神科看護師の求人を見るときの確認事項

  • 勤務体制・給与
  • 病院の規模・看護師の人数
  • 急性期、慢性期などの種別
  • 力を入れている疾患

精神科看護師の求人を見るときは、看護師の人数や勤務体制、給与だけでなく、急性期・慢性期のどちらに対応するのかや、どんな疾患の患者さんが多いのかなども確認しておきましょう。急性期は病気の初めの段階であり、病状が変わりやすく、慢性期はゆっくり病状と向き合います。それぞれ求められる対応が異なるため、やりたいことや自分の性格に合わせて選ぶとよいでしょう。また、特定の分野において専門性を身につけたい方は、特に力を入れている疾患についても把握しておく必要があります。

求人に載っておらず病院にも直接聞きづらい内容、例えば職場の雰囲気や人間関係、給与などは、人材紹介サービスを通して問い合わせることができます。人材紹介サービスでは非公開案件も扱っているので、幅広い選択肢から自分に合う仕事を選べます。

精神科での経験を積み、専門的かつマルチに活躍しよう

精神科では、患者さんとのコミュニケーションが看護業務のメインとなります。精神科の分野で専門性を高めたい方はもちろん、他の診療科での経験と精神科での経験の両方を積むことで看護師としての活躍の幅を広げることもできるでしょう。

精神科で看護師としての仕事を探すときは、人材紹介サービスの利用をおすすめします。非公開案件も扱っているので選択肢が増えるだけでなく、職場の雰囲気や給与などの直接医療機関には問い合わせづらい内容も人材紹介サービスを通して確認することができます。

「ナースではたらこ」では、キャリア・アドバイザーがご希望に合う職場探しのお手伝いをいたします。お気軽にご相談下さい!

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