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看護師さんのためのお仕事レポート

急性期病棟に勤務する病棟看護師さんにインタビュー

急性期病棟でのお仕事「患者様の小さな変化も見逃さないよう五感をフルに働かせています」
(※記事の内容については取材時のものです)

社会福祉法人仁生社 江戸川病院 病棟看護師 一倉佳奈さん

これまでのキャリアを教えてください。

社会福祉法人仁生社 江戸川病院 病棟看護師 一倉佳奈さん

社会福祉法人仁生社 江戸川病院
病棟看護師 一倉佳奈さん

看護学校を卒業後、7年ほど大学病院の脳神経外科に勤務し、結婚、出産を経てリハビリ専門病院に復職しました。その後、300床ほどの地域密着型病院の混合病棟に勤務しました。高齢の患者さまが多く、外科と内科の両方を担当していましたので、いろいろな症例に接する機会がありました。

現職に転職しようと思った動機を教えてください。

家庭の事情で実家へ戻ることになったのが転職のきっかけです。以前に大学病院で脳神経外科の患者さまを看ていましたので、その分野でさらに勉強してみたいという気持ちがあり、家の近くで職場を探しました。

ちょうど徒歩10分以内にある病院で、脳神経外科と泌尿器科の混合病棟が新規オープンするとのことでスタッフを募集しており、応募しました。

現在の急性期病棟でのお仕事内容を教えてください。

さまざまな業務がありますが、現在は腹膜透析を導入する患者さまへの指導がメインです。患者さま一人ひとりに対して、ゆっくり時間をかけてご説明します。特に高齢の方だと手順がなかなか覚えられないこともあるので、一つひとつの作業を写真に撮って作成した、オリジナルのファイルをお渡ししています。

また、脳神経外科の患者さまは、後遺症などで意思をうまく伝えられない方も多いので、何をしてほしいのか、何か異常が起こっていないかを、いち早く察知できるようにしています。

入職前、急性期病棟にはどのようなイメージを抱いていましたか?

社会福祉法人仁生社 江戸川病院 病棟看護師 一倉佳奈さん

ハードな面があるのはわかっていました。しかし、もう一度急性期の病院で勉強したいという思いが強く、頑張ってみることにしました。

今の職場は混合病棟と聞いてはいたものの、泌尿器科と脳神経外科の患者さまが半々くらいかと思っていましたが、泌尿器科の方が3分の2ほどを占めていました。

また泌尿器科では腎移植がメインではなく、腹膜透析の方が多かったため、そのような点では最初に考えていたイメージと比べると、ずいぶんギャップがありました。

実際に働いてみて、いかがでしたか?

以前勤めていた病院ではオペ件数が1週間に2~3件しかありませんでしたが、今は週30~40件ほどあり、多ければ1日に10件ほど行われる日もあります。ですからオペに立ち会う機会も必然的に多くなり、ここ3日間だけでも毎日受け持っています。

今まで泌尿器科はまったく経験がなかったため、最初は不安もありましたし、必要以上に責任も感じました。でも、先輩方や先生方がいろいろ教えてくれますし、症例数が多いのはとても貴重な経験になっています。

また、意思疎通がうまくできず、苦しいときも言葉で伝えられない患者さまも少なくありません。看護師には、患者さまの顔色など少しの変化も見逃さないよう五感をフルに働かせて日々状態をチェックすることが求められます。

忙しさについても、状況によってばらつきがあるように思います。患者さまの状態が良いときは時間的な余裕がありますが、急変があったときや、重症者が多いときは残業になることもあります。

そうした中で、やりがいはどんなところに感じますか?

「ありがとう」とか「一倉さんがいてくれて、よかった」など、患者さまからの言葉がいちばんうれしいです。透析をされている患者さまは、水分制限や食事療法が必要なので、我慢することが多くストレスが溜まりがちです。

制限も治療のひとつですが、なかなか守ってもらえないこともあります。でも、なぜそれが必要なのかを丁寧に説明して、注意するのではなく、「お願いしますね」と言うようにしています。 会話をするときは、患者さまの話をよく聞くように気をつけています。

現職で働きやすいところ、大変なところなどはありますか?

20~30歳代のスタッフが多く、みんな和気あいあいとしています。毎日、お昼の後にはカンファレンスを行って、情報交換や意見交換もきちんとしています。

また、私には小さな子どもがいるのですが、仕事が終わらない日はとりあえず保育園に子どもを迎えに行って、ナースステーションで待たせたりしています。 そんなときも、みんなが気を遣ってくれて助かっています。

大変なのは、やはり残業でしょうか。あまり遅くなると子どももかわいそうですし、なるべく早く帰れるようにみんなで協力し合っています。

今後の目標を聞かせていただけますか?

社会福祉法人仁生社 江戸川病院 病棟看護師 一倉佳奈さん

まずは、急性期をしっかり学びたいと思います。その後は、看護師のほかに、プラスアルファの資格も取りたいと思っています。 病棟勤務の場合には夜勤も入るので、子どものことを考えると、夜勤のない日勤のみの職場がいいのかなと考えることもあります。

たとえば保健師の資格を取って、産業看護師として働くのもよいかもしれません。クリニックなどの職場も、いずれは経験してみたいと思います。

急性期病棟を目指す人へのメッセージ

急性期の経験がない方は、大学病院の急性期病棟にいきなり入るよりも、もう少し規模の小さい病院の急性期病棟で働くことが良い経験になるかと思います。

今の病棟には25名ほどの看護師が在籍していますが、人間関係も築きやすく、指導が行き届いていると感じます。オペの症例数も週に30~40件と多いので、スキルアップをしたい人にとっては、とてもよい環境といえるのではないでしょうか。

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取材協力

社会福祉法人仁生社 江戸川病院

今回取材にお伺いしたのは、418床の急性期病院、社会福祉法人仁生社 江戸川病院。江戸川区東小岩で昭和7年の開院以来、地域に根ざした「医療と福祉のセンター」を目指しています。

また、東京医科歯科大学、慶応義塾大学、日本大学、などと深く関係をもち、優秀なスタッフを養成すると共に最先端の医療機器も導入。 第二次救急医療機関として24時間対応で安心して受診できる体制は地域に溶け込んでいます。

関連の老人福祉施設やケアセンターも充実しており、都東部随一の施設としてますます充実が図られています。

新人に対するプリセプター制度や、エキスパート看護師の育成を目指した各種スキル&キャリアアップ支援が充実。また、年間休日126日で24時間託児所もあり、ママさんナースにとっても働きやすい環境です。

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