療養型病棟の仕事内容/職場レポート
更新日 2017/5/8
療養病棟は、患者様とじっくりと向き合った看護ができる、というイメージがあるかと思います。もちろんそういった面はありますが、果たしてそれだけでしょうか?探ってみたいと思います!
患者さまとゆっくりコミュニケーションがとれそう!
中には意思疎通できない患者さまもいる・・・
しかし小さな反応が大きなやりがいに。
「療養病棟では患者さまとゆっくりと向き合えそう」というイメージを持つ看護師さんが多くいます。 確かに、患者さまとじっくりと向き合いながら看護ができる職場ですが、中には寝たきりや意識のない患者さまもおり、看護に対して反応が少ない場合もあります。
「お話ができる、仲良くなれそう」というイメージだけを持って入職された看護師さんはギャップを感じてしまうこともあるようです。 しかし、そうした患者さまも、日々看護をしていく中で、「今日はちょっと手を握ってくれた」とか「表情が変わった」など小さな変化を見せてくれる場面が多々あります。
そこに大きな喜び、やりがいを感じるという看護師さんの声も多く聞かれます。
スキルアップができなさそう…
急性期のような手技を行うことは少ない。しかし、スキルアップの時間は作りやすい
療養病棟では、急性期で必要とされるような手技を臨床の場で行うことは多くありません。だからといって勉強が必要無いかというと、それは違います。 患者さまの小さな変化を見逃さない観察眼や、急変対応などのスキルや知識はもちろん必要となるので、日々の勉強は欠かせません。
また、キャリアアップを目指す看護師さんも多く、感染管理やWOCなどの認定看護師を目指す方もいらっしゃいます。 日々の業務は比較的落ちついていて、残業も少ないので、自分の時間を作りやすい環境にあります。
その時間を有効活用して、資格取得やスキルアップを目指せるのも特徴の一つです。
業務が楽そう…?
バタバタ感は少ないが、業務は多岐に渡るので大変!
療養病棟は、のんびりしていて楽そうというイメージがあるかもしれませんが、決してそうとは言えません。 確かに急性期病院に比べると、日常のバタバタ感は少ないかもしれません。
しかし急変対応やステルベンはあり、常に緊張感をもって接していくことに変わりはありません。 また、寝たきりや全介助の患者さまがいれば、おむつ交換や定期的な体位変換、褥瘡のケアなど、業務は多岐に渡りますので、暇や楽…といったイメージを持つことは誤りと言っていいでしょう。
落ち着きのある中で、患者さま一人ひとりに観察眼を働かせながら、責任を持ってじっくりと看護を提供していくイメージといえます。
療養病棟への転職をお考えの方へ
療養病棟でのお仕事は、落ち着いた環境でお仕事ができ、平均して残業も少ないため、お子さんの手が離れた看護師さんにも人気のお仕事です。 また、お仕事後に自分の時間も確保しやすいため、資格取得やスキルアップを目指して勉強している看護師さんも多くいらっしゃいます。
【ナースではたらこ】には、よく「急性期に疲れたので、のんびりしている療養に転職したい」というご相談が寄せられますが、療養病棟でのお仕事を具体的にイメージできないまま転職してしまうと、「こんなはずじゃなかった」という事にもなりかねません。
ご自分のやりたいことや、希望条件に合うか整理することが必要です。ご希望にあった場所に就職できるよう、条件の整理もキャリア・アドバイザーがサポートさせていただきますので、お悩みの方はお気軽にご相談下さい!
療養病棟豆知識
【基本データ】
【種類】
介護療養病床と医療療養病床
【多い看護師さん】
家庭をお持ちの方、プライベートを大切にしたい方
【求められる人】
観察力がある方、協調性のある方
【求人先を見るポイント】
夜勤体制、介護療養型か医療療養型か
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療養型病棟ナース度チェック
□ お年寄りが好き
□ プライベートを充実させたい
□ 小さな変化も見逃さない
□ 友達からマイペースだと言われる
□ 人の笑顔を見るのが好き
□ 自分よりも先ずは他人優先
1つでもあてはまったあなたは療養病棟向きかも!?
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